【105日目】森町(北海道)→函館市(北海道)
今朝はスッキリとした寝起き！
しかし、外はくもり。。。天気はスッキリせんなー！
テントを片付けていると、おばさんに声を掛けていただきました。
「昨日、黒松内のパン屋で並んでいなかった？」
あ、それ僕です。
おばさんは三連休を利用して北海道に来られたらしいんですが、日記を追っていただければわかるようにこちらは３日共総崩れ。
連休で宿泊費や交通費も割高なのに、天気は気まぐれです。
北海道は「天候あってこそ」のスポットが多いので余計に気の毒です。
いよいよ本日北海道一周を達成します！
ゴールの函館へ！
と息巻いてみたのはよかったのですが、後輪が波打つような違和感を感じます。
ゴムが裂けかけてる！！
もう限界のようです。
でも、森町から函館まではしばらく何もない山道。
距離は４０km弱。
頼む！耐えてくれー！
そう祈りながら、
ゆっくり、なるべく段差を踏まないように進みます。
でも、これはこれで良かったのかも。
それはなぜかと言うと、今まで旅で出会った自転車日本一周経験者の方の話を聞いていく中で、何かの区切りやゴールの手前での事故が多いからです。
ある方は、日本半周目前でカーブを曲がりきれず骨折。
ある方は、九州一周目前で車と接触、大けが。
ある方は、四国のお遍路達成目前でガードレールに突込み病院送り。
みなさん無事ではありましたが、
やはり何かの区切りやゴールの手前では “焦り” や “気の緩み” が出てしまうのかもしれません。
なので、このタイヤのトラブルも
北海道一周目前にして「もう一回気を引き締めろ」って言われてるんだとポジティブに捉えました。
のらりくらり進んでいると目に入ってきたラッキーピエロ。
この函館ご当地バーガーショップがあるということは、もう函館はすぐそこ！
そして、
なんとか無事に函館入り！
後輪！耐えてくれてありがとう！！
すぐにサイクルショップに駆け込みます！
もうこの際なのでタイヤだけでなくブレーキからギアからいろんな所のチェックをお願いしました。
ここのスタッフさんが本当に親切・丁寧で安心して預けることができます。
タイヤ交換完了！
復活！
見てもらうとブレーキも大分擦り減っていたようで、ブレーキも交換してもらいました。
スタッフさんお世話になりました！
点検が終わって乗車したらブレーキの差が歴然。
「ギィィィー」て感じで止まっていたのが、
「グンっ！」て止まります。
徐々に減るものは気づきにくいので注意が必要です。
タイヤとブレーキを変えただけで、こんなにも気持ちが楽になるとは。
意気揚々と函館市街を走行！
五稜郭タワーが！
うわー。懐かしい。。。
実は、今日はあとひとつ修理したいものが。
このバッグです。
いつの間にか大きな穴が開いていました。
雨や砂がバッグ内に入るので、補修をお願いすることに。
調べると函館内のバッグを修理してくれるお店は２件しかありません。
１件目に持っていきます。
バッグを見てすぐに断られました。
どうやらバッグの周りにはプラスチック製の板が入っており、ミシンの針が入らないんだそう。
ダメもとで２件目の修理屋さんへ。
お店のお父さんに事情を説明。
「ほうほう。やりがいあるねー」
引き受けていただきました！
お父さんはミシンを使いません。
「菱桐」という道具でひと穴ひと穴開けて、手縫いでいくそうです。
固いプラスチックの板にゆっくりと穴を開けていきます。
「かったいなー。意地の悪いかばんだねー」
なんて言いながら手際良く修復していきます。
この職人さんの作業場って感じ、大好きです。
作業中どこかで時間を潰すことを勧められましたが、ずっとお父さんの作業を見ながらお話させていただきました。
お父さんはこの仕事を始めて６０年！
元々は靴職人だったそうですが、当時函館に靴やかばんを修理するお店がなく依頼が多かったのがきっかけだそうです。
新聞にも取り上げられていました！
「一生できる仕事に就けて、それを理解してくれる伴侶を持てて、それだけで幸せだよ」
お父さんの話に出てきたこの言葉。グッときます。
もうすぐ完成！
できた！
お父さん！バッチシっす！！
バッグ修理後もずっとお父さんとお話し。
しりとりもいただきました！
早めに到着したので函館観光しようと思ってましたが、
もうそんなんどうでもいい。
出会いはお金で買えません。
「君は今せっかく青春の中にいるんだから、あんまり急がずに行きなさい」
別れ際にありがたいお言葉をいただきました。
また函館に来たら、絶対に顔出します。
楽しい時間をありがとうございました！
今日の宿は北海道初日に宿泊した「函館山ゲストハウス」さん。
オーナーさんもスタッフさんも覚えてくれていました。
２ヶ月前に泊まった宿に再度宿泊。感慨深いです。
相変わらずキレイな景色やなー。
明日、北海道を離れます。
今日も一日おかげさまの気持ちを大切に。
明日も一日とにかく安全第一。
おやすみなさい！
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