【89日目】別海町(北海道)→根室市(北海道)
昨晩は「道の駅 おだいとう」で野宿。
この道の駅は3階建てになっていて、最上階から国後島を望遠鏡から望むことができます。
今立っている場所は、望遠鏡で国後島にある建物まで見ることができる距離。
道の駅の前には「四島への道 叫び」という銅像が、北方領土へ向けられて建てられています。
感じるに、知床あたりから北方領土問題に対する温度がグッと上がります。
道の駅を後にし、根室に向かうまでの間も、
道のあらゆる所に北方領土問題に対する啓発モニュメントが。
やはり北方領土に一番近い街です。
熱量が違う。
ただ、こうも違うかと思うほど、僕を含めた一般の方々と現地の方々との温度差が開きすぎています。
大阪に住んでいる僕は、遠い国の話くらいの感覚までになってしまっているのが正直なところ。
でも北方領土のことを調べると、絶対に風化させてはいけない問題なんです。
私たちの先祖が必死になって開拓したあの四島が、何の手続きや話し合いもなく横取りされているわけです。
何より故郷を奪われた方々がいるということ。
どんどん歴史の話になりかけているこの問題の熱が冷めないように、今でも現地の方々はがんばってらっしゃいます。
北方領土が見える海岸線をひたすら南下。
このあたりから湿原が広がりはじめます。
湿原は様々な動物や植物の生息する場所。
なんと野生のタンチョウを見ることができました!!
写真で見てもわかる通り、空の色が同日とは思えない。
晴れたり、雨が降ったり、くもったり…
今日の天気は、1時間先が予測できないほどコロコロ変わっていました。
そして、根室入り!
根室は規模の大きい街です。
この規模の街は旭川以来かもしれません。
今日は根室にあるライダーハウス「インディアン サマー カンパニー」さんに宿泊させていただくことに。
このライダーハウスの最大の特徴は、カニを購入した方は宿泊費がいらないということ。
この地方でしか穫れない「花咲ガニ」を格安でいただけて、さらに宿泊費が無料というまさにカッチカチの善意。
この花咲ガニがまたウマいこと!
こんなライダーハウスが人気がない訳がありません。
壁には今まで宿泊した旅人の写真が一面に貼られています。
20年以上分の旅人の写真。
壁に貼りきれない写真はファイルされています。
来た旅人の写真を必ず撮って丁寧にファイルしているのがこのお母さん。
ここのライダーハウスを始めたきっかけは、
20年以上前、ある旅人が宿を求めてフラフラしているのを見つけたお母さんが、当時漁に使う網をつくる部屋だったこのスペースに旅人を泊めたのがきっかけらしいです。
そこから口コミで広がり、今のようなライダーハウスになってとのこと。
稚内にあった「漁師の店」のオーナーご夫婦もそうでしたが、
人が集まるライダーハウスは、必ずといっていいほど魅力的な方がオーナーです。
この宿もリピーターが多いようですが、きっとお母さんに会いに来ている方も多いと思います。
明日は日本最東端、納沙布岬へ!
今日も一日おかげさまの気持ちを大切に。
明日も一日とにかく安全第一。
おやすみなさい!