【95日目】帯広市(北海道)→トマム(北海道)
朝、帯広の市街地にある公園で目覚めます。
朝一番から刺すような日差し!
今日も昨日と同様きびしい暑さが待っているようです。
出発する前に昨日オススメされた十勝・帯広のグルメを食べます。
ますやのパン、クランベリーのスイートポテト、新得そば…
午前中で2食以上たいらげる。
もう少し食べたいものがありましたが、今日は北海道最後の山場が待っているのでもう出発します。
北海道最後の山場とは十勝平野と石狩平野を隔てる最大の峠、「狩勝峠」のこと。
この旅では襟裳岬を通らず、日高山脈を突っ切ります。
北海道も残りわずか、今まで大小さまざまな峠を越えてきましたが、この狩勝峠が言わばラスボスとなります。
が、しかし強烈な向かい風。
さすがラスボス。簡単には越えさせてくれなさそうです。
見えてきた北海道の背骨、日高山脈。
富良野で見て以来の再会です。
峠越えに入るまで、できるだけ体力は温存したかったのですが、
向かい風と強い日差しにより、峠越え前から想像以上に体力を奪われます。
いよいよ狩勝峠越え!
無情にもここから風がどんどん強くなっていきます。
斜度は大したことないのですが、向かい風となると話は別。
まるでタイヤで壁を押している感覚です。
そんな状況下、やっとの思いで3合目。
無限に感じる道のり。
頭からは汗がボタボタ…
腕に塗った日焼け止めも、もう恐らく流れてしまってます。
それでも止まない風。飲んでも飲んでも感じる喉の渇き。
「なんでこんな日に峠を越えなあかんねん」
次第にフラストレーションがたまり始めます。
早くも足に限界を感じながら5合目。
ここでさらに力を増す向かい風。
いや、追い込みすぎやて!!!
もう十分しんどいから!!!
そう心の中で叫びました。いや、声に出して叫んでいました。
向かい風の合間に、時折方向関係無く突風も吹きます。
8合目を過ぎたあたりで、両ヒザが徐々に痛みだす。
随分前からサイクルメーターの時速は7キロほど。
歩くスピードと変わりません。
ハッキリ言ってこの辺りでは景色を楽しむこともなく、
「なめんなよ」っていう怒りのエネルギーだけでただ動いていました。
そして、
約4時間近く登り続け、
ついに頂上に!!!
見 た か ボ ケ ! !
頂上に辿り着き、たまったフラストレーションが一気にハジける。
もう一歩も動けません。
しばらく座り込む。。。
峠の展望台から眼下に広がる十勝平野を見て、あふれる達成感。
今までで一番しんどい峠越えでした。
知床峠より低いのに。。。風さえなければ。。。
もう二度と自転車では来ない場所リストに追加。
約10キロの下り坂でヒザが冷えてさらに痛みながら、フラフラで目的地へ。
目的地に着いても、しばらく喉の渇きが続きました。。。
今日も一日おかげさまの気持ちを大切に。
明日も一日とにかく安全第一。
おやすみなさい!
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