【318日目】屋久島町(鹿児島)《世界遺産:屋久島》
本日も連日のトレッキングです。
今日は「縄文杉」を見に行きます。
通称、樹齢1000年以上のものを屋久杉と呼んでいるんですが、
縄文杉の推定樹齢はなんと7200年!
世界最古の植物とも言われています。
縄文杉へたどり着くには片道約4〜5時間のコースを行かねばなりません。
と、なると…
深夜3時半起き。
これでもかというほどの早起き。
半分寝ながら登山口に向かうバスに乗り込みます。
今日も人が多いです。
でもみんなまだ脳が立ち上がっていないのか、人が多いのに生気を感じません。
朝の5時半頃、荒川登山口に到着。
他の方たちはガイド付きにしている方が多いようです。
確認事項や注意事項を説明したり朝ごはんのお弁当を食べたり、準備体操をしたりしています。
とにかく混雑が予想されるので、僕たちは集団から逃げるようにトレッキング開始。
まだ暗い中を進みます。
荒川登山口から入ると、写真で見えるようにレールが敷かれた道が続きます。
これは「トロッコの道」と呼ばれ、
昔に屋久杉の運搬に使われていたそうです。
ひたすらこのレールに沿って行けばいいので道には迷いようがない。
ただ、このトロッコの道で厄介なのがレールを支えるまくら木。
人が歩く歩幅にしては狭い。
かと言ってひとつ飛ばしで歩くとちょっと広い。
しかも等間隔というわけでもないので下を見て歩かないとつまづく。
周りの景色なんて見る余裕がない。
かなりフラストレーションの溜まる道です。
そんな歩きにくいトロッコの道をズイズイ進みます。
すると途中からまくら木の上に板が乗せられているゾーンに入り、歩きやすい状態に!
これでやっと周りを見ながら歩けます。
白谷雲水峡と同様に苔がキレイやなー。
だんだん太陽の光が強くなってきました。
もう言わんでもわかると思いますが、
今日も当たり前のように晴れです。
まっだまだトロッコの道は続く。
スタートから1時間半。
単調な道に少し飽きてきました。
歩く道のりは単調でも周りの木々や苔たちは表情豊か。
本当はもっともっとゆっくり歩きながら行くようなコースなのかもしれません。
そして、
やっっっっと、トロッコの道が終了!
実は後から調べたんですが、登山口から縄文杉までの約11kmの道のりの内、
トロッコの道だけで8kmあります。
3分の2がトロッコの道です。
無駄に長い。
トロッコの道が途切れたあとは急に足場も悪くなり、勾配もキツくなります。
このあたりから大きな屋久杉もチラホラ見かけるようになります。
屋久杉の根を踏まないように気をつけて歩く。
スタートから2時間半。
ウィルソン株に到着。
ここは撮影スポットとして有名な場所。
この切り株の中から空を見上げると…
お、すげー。
ハートを撮影するカメラ男子。
この杉は豊臣秀吉の命で大阪城築城のため切られたと言われています。
さぁ!
縄文杉まであと少し!!
が、ウィルソン株を越えたあたりからふくらはぎが痛み出す。
昨日の疲労が抜けてません。
もう、あとは根性!
僕たちの前を歩く家族連れの方がいたんですが、
その家族のお姉ちゃんが少し遅れてトボトボ歩いていたので、僕らも後ろから励ましながら歩いていました。
励ますというか、
話しながら歩いた方が気がまぎれるので自分も楽なんです。
お姉ちゃんが「もう二度と来ぉへん!」って縄文杉見る前から言ってたのには笑いました。
足に疲労がきているので、あまり焦らず写真を撮りながらゆっくり登りました。
スタートから3時間半。
ついに縄文杉に到達!!!
あぁーーー!!!!
やっと着いたー!!!!!
くそしんどいーーーー!!!!!!
これが樹齢7200年の屋久杉!
残念ながら縄文杉にはこれ以上近づけません。
以前は触れたらしいんですが、観光客の増加で根が踏み荒らされる等の縄文杉の生死に関わる事象が起きたので、現在は保護のためデッキが設けられています。
白神山地でも知床でも小笠原諸島でも少なからず同じようなことが起きていました。
自然遺産と観光のバランスは難しいです。
記念にパチリ。
さて、
次は同じ道を下らなければなりません。
3人とも腰が重くてなかなか動き出しませんでしたが、気合を入れて下山です。
片道3時間半の僕らのペースは少し早いです。
急いでスタートしたのもあって、これまでの道のりもウィルソン株も縄文杉も人はまばらにいる程度でした。
が、
ウィルソン株まで戻ると…
ハートを撮影する列までできていました。
ひえー。。。
どんどん後から後からガイド付きのグループが遅れて登ってくるので、
こちらもなかなか下りれない。
登山は登る人が優先なんです。
少し下りては待ち、
また少し下りては待つ。
下りの方が時間がかかりました。
やっとトロッコの道まで戻る。
縄文杉も見て、あとは帰るだけとなると気持ちが切れてしまい…
トロッコの道が行きよりもさらに長く感じました。
無限に感じるレールを無言で歩く3人。
スタートから8時間。
荒川登山口に戻りトレッキング終了。
ふぇー。
おつかれさんー。
もう一歩も歩きたくねえ!
足パンパンです。
とまり木に戻っても、
花火をするみんなをただ眺めることしかできませんでした。
今日も一日おかげさまの気持ちを大切に。
明日も一日とにかく安全第一。
おやすみなさい!
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