【229日目】仁淀川町(高知)→梼原町(高知)
昨日は飲みすぎました。。。
さすが岡村家。ヒデおじちゃんも相当な呑んべえでした。
朝9時。
いつもより遅めですが、ヒデおじちゃんの家を出発です。
お世話になりました!ありがとうございました!
また来ます!
先祖のお墓参りも終わったので、
このまま海岸線に戻り…ません。
実は、今日はこのままさらに山の方に向かいます。
目的地は「天狗高原」。
山口の秋吉台、福岡の平尾台と並ぶ日本三大カルストの「四国カルスト」がある場所です。
カルストとは石灰岩が侵食されてできた地形のこと。
標高は1400m以上。
高野山よりもさらに高い、この旅で最も高い場所です。
自転車での山登りが苦手な僕がなぜこの場所に行きたいかと言うと、
以前、旅で出会った自転車日本一周旅人のエミリさんに見せてもらった写真に心奪われたからです。
彼女も旅中に自転車で行ったんです。
僕もどうしてもあの景色を自分の目で見てみたい。
天狗高原までのルートはこんな感じ。
ほぼ全て登り坂になるんでしょうが、後半がえげつない。
一番最後の直線なにあれ?
傾斜エグいやろ。
あんまり地図を見てたら萎えてくるので、
とにかく出発!
距離的にはスタート地点から30kmもないんですが、
ほぼ全てが登りとなるといつもの倍近くの時間を要します。
今日も川に沿って進む。
相変わらず川がキレイ。
最初はゆるやかな登り坂が続きます。
順調に残り20km地点まで到達。
いや、まだまだか。
通行規制区間の標識が現れる。
これは「悪天候の際は通行止めになりますよー」って意味なんですが、
この標識があるということはこの先は激坂だということなんです。
グッと傾斜がキツくなりました。
やっと半分くらい終わったのかな?
ちょっと前からスマホも圏外。
結構な高さまで来ています。
だんだんと短くなってくる足に乳酸がたまる間隔。
用意していた500mlの飲料4本もすでに2本消費。
まぁそれでも容赦なく続く坂道。
と、残り10kmあたりになったところで、
急に下り坂が現れました。
え?なんで?なんで?
いらんいらんいらん!!!!
謎にしばらく下らされる。
気づけばまた山を見上げる位置まで下がっていました。
おい!
じ ゃ あ な ん で 登 ら せ た 。
腑に落ちない気持ちを抱えたまま、
残り10kmを切りました。
ここからさらに傾斜がキツくなります。
奥にゴールの山が見えてきました。
あの奥の山のてっぺんまで登るわけです。
ひー。
なかなかキツいなー。
このあたりからは何度も足をつき出す。
とっくの前からギアは一番軽い。これ以上は軽くなりません。
残り5kmの看板。
でも5km全部坂ですからね。残り5kmは決して近くない。
うまく足に力が入らない。
多分お腹が減っているのが原因です。
朝ごはんいっぱい食べたんですけどね。。。
親戚からいただいた高知名物の芋けんぴを食べながら休憩。
さぁ残りあと少し頑張ろう。
昼が近づくと日差しも容赦なし。
汗がボタボタ。
目に汗が入って染みます。
でも、真夏のときじゃなくてよかったホント。
あと2km!
空が広くなってきました。
しかし、残り2kmを切って最後に地図で見たあの直線が立ちふさがります。
ここまでフラフラになりながらたどり着いたのに、
残り2kmを11%の坂って。。。
アホか!!!
最後は怒りのエネルギーを振り絞り、
見事、走破!!!!!
キッツー。。。
しばらく動けませんでした。
見よ!この景色!
周りの山々を見下ろせる高さ。
標高1400mの高さからの景色は自転車ではなかなか味わえない。
爽快です!
ここから7kmほど山の尾根を進みます。
やっと登りじゃない道。
この石灰石が露出した地形がカルストです。
立木のない見晴らしのいい景色。
この高さではほとんど音もしません。
静かにゆっくりと時が流れているようです。
空の近い天空の空間。
走るのがもったいないと感じるほど、気持ちいい道たち。
山を見下ろしながら。
飛んでるみたい。まるで鳥の気分です。
そんな道たちがしばらく続きます。
楽しい時間はあっという間。
尾根の終わりまで来てしまいました。
時刻は15時。
そろそろ下らないと野宿先の道の駅に間に合いません。
ありがとう四国カルスト!
楽しかったよ。
あとは、ひたすら下るだけ!!
登りの5倍のスピード!!
あんなに苦労したのに、下るのは一瞬です。
さぁ、明日は海岸線に戻るぞーい。
今日も一日おかげさまの気持ちを大切に。
明日も一日とにかく安全第一。
おやすみなさい!
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