【270・271日目】鹿児島市(鹿児島)→奄美大島(鹿児島)
待ちに待った本土脱出の日。
鹿児島新港から出航するフェリーの時間は夕方18時。
それまではゲストハウスで待機し、出航2時間前に港に向かいます。
フェリーのチケット売り場は閑散としていました。
7月・8月のハイシーズン前の静けさです。
今日乗るのはこの「あけぼの」。
鹿児島市は今日も雨です。
ここ一週間はほぼこの空模様。
さすがにこちらのフラストレーションも溜まりまくりです。
出航1時間前。いよいよ乗船。
時間通り18時出航。
一旦、本土とはお別れ。次は梅雨明けしてから会おう!
フェリーでの移動もこの旅でかなり慣れてきました。
いつものように自転車を係員の方に預けて部屋に向かう。
こういうところでも難なく寝れる体になったなー。
鹿児島市から奄美大島までは11時間の長旅です。
到着はなんと朝の5時。
今日は早めに寝よう。
実はこのフェリーには一人での乗船ではありません。
同じ自転車旅人のまんちゃんと一緒。
秋田からの旅人です。
別府のゲストハウスで一緒になり、その後鹿児島市ゲストハウスで再会しました。
まんちゃんは奄美で降りずに沖縄に向かいます。
ちなみに沖縄までの所要時間は25時間。
東京竹芝〜小笠原諸島と同じ時間やん。遠いな。。。
まんちゃんとあれやこれや話しながら時間を過ごす。
もうオリオンビール飲んでます。
気が早い。
そして、8時には就寝。
こういうところでは早く寝たもん勝ちです。
寝そびれるといびきの大合唱で寝れなくなるので。
日付は変わって、
翌朝4時起床。
デッキに出て外を見ると、奄美の市街地の街灯りが遠くに見える距離にまで来ていました。
予定より15分ほど早く奄美大島の名瀬港に到着。
ここで、まんちゃんとはお別れ。
でも、まんちゃんとはまた会いそうな気がします。
縁がある人とはさよならしてもなぜか何度も会うものです。
朝5時はまだ真っ暗です。
さすがに自転車で走れないので、待合室で日が昇るまで待機。
日が昇ったところで活動開始。
出発準備をしていると、
「あっつ」
外に出るとモワっとした湿気がまとわりついてきました。
確実に本土と気候が変わってます。。。
活動開始とは言っても、まずはどこに向かえばいいやらさっぱりです。
僕はあらかじめこれから行く場所についてはあまり調べません。
出会った方から話を聞いて行き先を決めていきます。
その方が出会いも多くて楽しい。
港にあった奄美大島の地図の看板を眺めていると、どこか聞いたことのある単語が。
「そうや!あやまる岬や!」
以前、奄美大島に行ったという鹿児島市のゲストハウスのスタッフさんがオススメだと言っていた場所でした。
とりあえず、あやまる岬に向かってみます。
あやまる岬は奄美大島の北の端あたり。
ここから40km弱です。
今日の宿が名瀬港付近なので、往復80kmとちょうどいい距離。
走り出して数分。
早くもじんわりと汗をかき始める。。。
まだ日が昇りきっていないのに、です。
体感温度はさほど高くないんですが、体の反応は今までと違っています。
ただ、午前中はくもりだったのが助かりました。
それでも、汗の量が午前中だとは思えません。
くもりが少しづつ晴れてくると、奄美の絶景がお出迎え。
こんなもん走ってて気持ちいいに決まってるやん!
奄美の絶景ロードを快調に飛ばし、
朝9時頃、あやまる岬に到達。
うっっっっひゃーーーー!!!!!
久々のこの解放感!!!
欝屈した梅雨空を見飽きていたのでテンションの高まりを抑えられません。
目の前には180度近く水平線が広がります。
とにかく海が透明度が高い。
海が大好きな僕は、もういつまでも見てられます。
穏やかな海と流れる雲を眺めながら1時間ほどあやまる岬を味わう。
もうここだけで今日一日の価値があるだけの景色でした。
でもさすがにまだ名瀬港に戻るにはちょっと早い。
ここから名瀬港に戻る道のりの中でキレイな海岸がないかとバス停にいたおじいさんに尋ねる。
「そんなら、土盛海岸行ったらええわ」
ありがとうございます!
おじいさんに教えていただいた通り、土盛(ともり)海岸を目指す。
先に言っておきますが、ここの海はえげつないほどキレイでした!!
バス停のおじいさんに大感謝です。
徐々にエメラルドからブルーにグラデーションしていく海の色。
透き通りすぎて海中の様子が潜らずとも見えます。
まさに “離島” でしか味わえない海岸です。
気がつけばお昼ご飯の時間。
離島ではフラッと入ったカフェでもこのロケーション。
どこを切り取っても景色のクオリティが安定してます。
いやー、初日から奄美大島を堪能させてもらってますね。
しかーし、
南の島は楽しいことばかりではありませんでした。
お昼ご飯も食べ、
名瀬港へ帰るために自転車を走らせたんですが、
日差しが尋常じゃなく強い。
昼以降は雲のない快晴。
ここで南の島の本領を発揮してきました。
5kmも走ると顔面汗のナイアガラ。
目に汗が入って痛い。
たまらず、日陰に逃げる。
九州の時も暑い日はありましたが、
レベルが違います。
いつものペースで走ったら確実に熱中症になります。
現に日陰に入っても汗が止まらない。
梅のキャンディと水分を補給。
正直、南西諸島の暑さ舐めてたなー。
これは明日以降の走行の距離と時間帯をしっかり考えないといけません。
もちろん、景色はバツグンなんですが。
小刻みに休憩し、
予想以上に疲弊しながら名瀬港に到着。
ゲストハウスにチェックインして、シャワーを浴びた後もしばらく汗が止まりませんでした。
こっちの夏は危険です。
今日も一日おかげさまの気持ちを大切に。
明日も一日とにかく安全第一。
おやすみなさい!
《↑クリックいただけると幸いです↑》