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自転車日本一周の旅

あらゆる旅は、その速さと比例してつまらなくなる。

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  • オカムラヨウスケ
  • 11月11日生
  • A型
  • グラフィックデザイナー
学生時代部活経験なし。

一人旅経験なし。野宿経験なし。

自転車はママチャリ以外乗った経験なし。

なしなしだらけ...

くもりのち雨/晴れ 本日の走行距離5.7km/0.0km

【151・152日目】新宿区(東京)→草津町(群馬)→富岡市(群馬)《世界遺産:富岡製糸場》

小笠原で10日間も滞在したことは想定外で、

心も体もゆっくり癒せた反面、その後の予定の大幅な変更を余儀なくしてしまいました。

 

当初、東京に戻った後は自転車で群馬の富岡製糸場に行き、

その後もう一度東京に戻って、

次は富士登山のために富士山を目指す予定でした。

ただ、富士登山の期間は9月14日までとなっており、

小笠原を予定通りに帰ってきていたとしてもかなりタイトでした。

 

それが、台風直撃により全ての予定が破綻。

今、全てを自転車で行っても富士登山に間に合わない。

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一周中に世界遺産をコンプリートするため、

もう、車を使うことに!

でも、富岡製糸場と富士山登ったら東京に戻りますからね。

一周経路をワープするわけではないんで。

 

ということで、レンタカーの手続きをして、

朝から群馬に向かおうとしたところ電話が鳴ります。

 

画面を見るとバイト時代の先輩でした。

「今どこにいるの?」と聞かれ「東京です」と答えると、

「あー、マジで!オレも東京におるから合流しよう!」と。

先輩と待ち合わすことに。

この先輩は昔からバイタリティがハンパない。

あと大体の物事は即決します。

 

合流して、今から富岡製糸場に行くことを伝えると、

「おもろそうやん!オレも行くわ!」

 

やっぱこの先輩変わってない。

 

しかも、

「群馬行くんなら、草津温泉行こうや!オレ金出すし!」と思いつきのプランを提案。

 

やっぱこの先輩変わってない。

 

でも僕は即了承!

なぜなら、この先輩といるとおもろいことが起こるから。

 

 

そう、旅は道づれ!!

先輩と草津温泉へGO!!!

 

先輩は大阪人の中でもかなりおしゃべりな方。

車内でもずーーーーーーーーーっと、しゃべってました。

草津温泉に到着した時には、すっかり夜。

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意外と群馬遠かったなー。

その日は急遽予約した温泉宿に宿泊。

部屋でもずーーーーーーーーーっと、しゃべってました。

 

翌朝。

昨日、草津温泉に着いたときは夜だったので、まだ草津温泉を堪能できていません。

まずは温泉街の「湯畑」に向かいます!

 

湯畑に向かうまでの道も風情があって楽しい。

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ここが草津温泉の「湯畑」!

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硫黄の臭い立ちこめる、まさに温泉街な感じの景観。

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足湯が大好き。たまらない。

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ゆったり足湯に浸かって忘れていましたが、

本来の目的は「富岡製糸場」です。

少し名残惜しいですが、草津温泉を後にします。

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途中、浅間山の前を通ったり、

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軽井沢にも寄ってみたり、

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この旅では通らないと思っていた長野入りでした。

 

いろんな場所に行き、車の底力を改めて実感。

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楽チンやけど、苦労せずに行けるのでありがたみがないのが難点です。

 

目的を見失うほど寄り道をして、

ようやく「富岡製糸場」へ!

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地図によると、富岡製糸場はこの奥にあるようです。

驚くほどに周りは住宅街。

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着いた!

この旅7つ目の世界遺産、富岡製糸場です。

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早速、場内を見学です。

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繭倉庫だった場所は、製糸場の歴史や当時の道具などを展示しているスペースとなっています。

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明治時代初期の頃、生糸は貿易で需要が高く、外貨獲得のために重要な輸出品だったそうです。

そこで政府は高品質な生糸を大量生産できる技術を国内に広めるために、

政府が運営する模範製糸場として建てられたのが「富岡製糸場」なのです。

 

この富岡製糸場では、「工女」という女性が主役でした。

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富岡製糸場で一流の製糸技術を学んだ工女さんの中には、故郷に帰って故郷の製糸場で活躍した人もいたそうです。

 

 

こちらは繰糸場。

富岡製糸場は1987年に操業を停止したそうなんですが、この繰糸場は当時のまま保存されています。

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富岡製糸場は建物としても非常に価値のあるもので、

「木骨煉瓦造」という工法で建てられているそうなんですが、

この工法で建てられたものが、これだけの状態を維持したまま現存しているのは、

世界的に見てもかなり貴重なんだとか。

 

先輩は建築関係のお仕事をされているんですが、

その先輩も建物の構造には興味津々でした。

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富岡製糸場は明治26年から民営化されたんですが、

この富岡製糸場が良好な状態で保存されたのは、この間の民間企業の貢献も大きかったようです。

昭和14年から操業停止まで経営した片倉工業は

「貸さない 売らない 壊さない」が方針だったそう。

富岡製糸場の世界遺産登録には、

先人たちの “物を大切に使う心” がなくては実現しなかったと思います。

 

そう考えれば、長い目で見ればこれから世界遺産になりえる建造物は日本に山ほどあると思います。

そのためには歴史的価値をしっかり見つめて、未来に繋ぐことが大切なんだ感じました。

 

2014年の世界遺産登録後には、

民間企業から富岡市が全ての管理・保存を引き継ぎ、

老朽化の目立つ建物から修復作業が進んでいます。

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と、

最初は全く興味のなかったこの場所も、

いろいろ調べると、結局勉強になりました。

 

 

 

今日も一日おかげさまの気持ちを大切に。

明日も一日とにかく安全第一。

おやすみなさい!

後

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