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自転車日本一周の旅

あらゆる旅は、その速さと比例してつまらなくなる。

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  • オカムラヨウスケ
  • 11月11日生
  • A型
  • グラフィックデザイナー
学生時代部活経験なし。

一人旅経験なし。野宿経験なし。

自転車はママチャリ以外乗った経験なし。

なしなしだらけ...

くもり 本日の走行距離38.1km

【75日目】興部町(北海道)→紋別市(北海道)

今日一日を振り返ると「旅の神様はいるんだな」そう感じた一日でした。

 

昨晩泊まった興部町の列車内は快適でぐっすり快眠。

ママチャリの佐賀のおじさんとは今日以降は違うルートです。

お互い旅の安全を祈願し合って、別々に出発。

 

相変わらず寒いー。

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自転車旅は体温調節が難しいです。

常に体を動かし続けているため、あまり着込むとそれはそれで汗まみれになります。体があたたまるまでは寒さを我慢。

 

紋別市に到着。

道の駅で休憩です。

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珍しく無料の無制限WiFiが飛んでいたため、少し仕事。

道の駅にはもっと無制限のWiFiを飛ばしてほしいです。

道の駅で飛んでいるのは15分限定のWiFiばかり。そんな中途半端な時間で何ができるんだろう。

持っているポケットWiFiも容量の制限があるので、できるだけ使いたくないんです。

 

2時間ほど仕事をして、そろそろ出発しようとしたら、

道の駅内に「流氷科学センター」なるものを発見。

オホーツク海沿岸は冬になると−20℃にまでなるようなんですが、その厳寒を体験できるということで入館しました。

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当たり前のこと言います。

めっちゃくちゃ寒いです。

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魚の氷の標本が作れてしまう寒さ。

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凍った果物をバチ代わりにできるほどの寒さ。

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オホーツク海の厳寒を肌で感じると、とても同じ日本とは思えません。

こんな中でも人間は生活できるんだからスゴい。

 

オホーツク海は冬になると流氷が流れつく日本で唯一の海です。

その流氷だらけになった海をこの「ガリンコ号」という船で流氷を砕きながら巡るツアーがあるみたいです。

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いつか自分の目で流氷も見てみたい。

 

 

 

今日はあと30キロほど先の湧別町が目的地。

今から出発したらちょうどいい時間に到着します。

 

湧別町目がけて出発した途端、お兄さんに声を掛けられます。

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「日本一周中?よっしゃー面白いひと見つけた!」

「今日どこまで?湧別町?それマスト?」

「今日ウチに泊まりにこない?」

 

と、いうことで

お兄さんのおウチに泊まらせていただくことに。

こういう偶然の出会いには身を任るのが一番。

 

この出会いはただの偶然ではありませんでした。

ここから恐ろしいくらいに偶然が重なっていきます。

 

偶然にも、

まずこのお兄さんは原付をリアカーを引いて日本一周されている方でした。

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そして偶然にも、

お兄さんは紋別市が地元で、旅の途中で帰省中でした。

 

そして偶然にも、

今夜は地元の友達を家に呼んでの飲み会が開かれるようで、

次々と地元の友達の方が手土産を持って集まってきます。

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タコに毛ガニにズワイガニ、タラバガニ…

たくさんのごちそうが食卓に次々に並びます。

 

中でも、漁師さんが持ってきた穫れたてのホタテをいただいたんですが、

今までのホタテの味は何だったんだと思うほどの味でした。

新鮮なホタテはさけるチーズみたいにひとつひとつの繊維を感じるんです。

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こんな贅沢が待っているなんて1時間前には予想だにしませんでした。

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倒れるほど食べ、浴びるほどに飲みました。

 

同じ日本一周をしているお兄さんと尽きることのない旅の話。

 

お兄さんとの出会いは本当にいい出会いです、と言うと

「別れたから、出会えたんだよ」と。

 

確かにそうです。明日にはここにいるみなさんとも別れるんです。

出会いにも感謝ですが、別れにも感謝です。

 

みなさんあたたかく迎え入れてくださり、本当に感謝いたします。

 

 

明日はどんな出会いがあるんだろう。

 

 

 

今日も一日おかげさまの気持ちを大切に。

明日も一日とにかく安全第一。

 

おやすみなさい!