【15日目】穴水町(石川)→能登島→七尾市(石川)
かなりの寝不足です。
昨晩の夜の冷え込みがめちゃくちゃ寒くて眠れませんでした。
持っている服全部着込んでも、寒さで目覚めるを繰り返します。
足が冷えすぎて、朝方には感覚がなくなってました。
正直まだ野宿はキツいなー。
もう少しあたたかくなるまで、当分野宿は封印します。
本日は仕事日。
ですが、昨日は野宿でしたのでまず宿を目指します。
宿の場所は穴水町から40キロほど離れている場所にある七尾市。
地図を見ると、海岸線を沿って走れば辿り着くのですが、
能登半島にある能登島が気になって、
能登島を通って七尾市に入るルートにしました。
もう野宿場所にいてもゆっくり寝れる訳でもないので、朝5時に出発。
しかし、寒い。
旅の出発時はどんどんあったかくなっていくのかな、なんて思っていたんですが。。。
昨晩の浅い眠りのせいか、体のダルさが抜けていません。
足に力が入らず、今まで登れていた傾斜の坂も上がりきりません。
野宿が続くこともこれからあるので、この程度で登れないなんて情けないです。
20キロほど走ると、能登島へ渡る橋が見えてきました。
この旅で渡る最初の大きな橋かもしれません。
この橋の前に休憩所があったので、一旦休憩。
すると、トイレに入るために休憩所に立ち寄ったおじさん(しりとりに参加いただいてます)に声をかけていただきました。
いろいろ話していると、このおじさんも旅好きで、
定年退職後、歩いて石川から東京まで往復したんだとか!
次は自転車で九州まで行きたいらしく、僕に興味を持っていただいたみたいです。
前日の野宿のことや、まだまだ体力がついていかないことを話すと、
おじさんが
「ワシも歩いとったら、疲れたなぁ、遠いなぁと思うことあったよ。
でも一歩踏み出すやろ?んだらちょっと前進しとるんだ。
疲れたら休みぁいい。後ろ向きに歩きさえせんかったらいつか着くんだ」
胸がグッとなりました。
当たり前の言葉なんですが、今の自分にタイムリーすぎたというか、
何より本やネットで拾った言葉じゃなくて、
実際に体験したひとの生の言葉の威力はスゴいです。
「またどこかで会おうな」
とおじさんと別れました。
そもそも期限なんてない旅だったことを自分が忘れていました。
焦ることなく行こう、と。
気を取り直し、能登島へ。
能登島の外周を少し漕ぐと気づくんですが、自然がものすごい豊かなんです。
鳥の声と、風の音しか聞こえません。
そして、七尾市へ。
七尾市は和倉温泉があり、能登でも大きな街です。
久しぶりに街を目にして、
溜まった洗濯をしたいとか、おいしいもの食べたいとか、宿で少し寝たいとか、
いろいろあるんですが、
まず、
風 呂 に 入 り た い 。
周りに銭湯もない場所での連続野宿だったので、食欲睡眠欲より入浴!!
検索すると近くに銭湯が一件。
もうそうなると銭湯へ一直線!
さすが温泉街の銭湯。
目の前に現れたのがこれです。
この銭湯、普通の銭湯料金の440円ですよ?
中の湯船もキレイで露天風呂もあり、旅館並でした。
湯が体に染み込む。。。
極楽な時間。
ありがとう和倉温泉。
そして、チェックインの時間を迎え宿へ。
今日の宿はこちら。
さすが温泉街の宿。
2日野宿したやつが泊まるところじゃないです。
だって安かったんすもん。
あ、もちろん素泊まりの一番安い部屋ですよ?
と思ったら、
仲居さんが「今日空いているので、海が見える広い部屋にしておきましたので」と。
こういう嬉しい誤算があるのも平日旅の魅力です。
今日は屋内で布団で寝られる喜びを噛み締めて寝ます。
今日も一日おかげさまの気持ちを大切に。
明日も一日とにかく安全第一。
おやすみなさい!