【19日目】高岡市(富山)→南砺市(富山)《世界遺産:五箇山》
朝起床後、
必要な荷物だけを2つのバッグに入れ直します。
実は宿泊していたゲストハウスの管理人の方から、
「また高岡に戻ってくるならば、荷物を最小限にして置いていってもらってかまいませんよ」と言っていただいたので、
お言葉に甘え、使わない荷物は置かせていただくことに。
かなりの山越えになるので、荷物はできるだけ軽い方がいい。
荷物を整理し終わり、いよいよ五箇山に向かって出発です。
高岡市から五箇山までは国道156号線をまっすぐ行けば辿り着きます。
距離を調べると高岡市から50キロほど。今まで走ってきた距離に比べると、余裕のある長さです。
しかも高岡市から隣の砺波市まではずっと平坦な道。
「意外といけるんじゃないか?」
そう思った矢先、南砺市に入ったあたりで、
山脈が徐々に顔を見せ始めます。
「あーやっぱ高いな…」
山脈が視界に入りながらも、気が滅入るのであまり見ないように走ります。
そうはしていても、視界の中でどんどん大きく高くなっていきます。
「自転車で行くとこちゃうやん」
と心でつぶやきながらも、残り30キロをきっていることを心の支えにしながら前進。
山のふもとからはゆっくりとなだらかな坂道が続きます。
進んでいくと、みるみる内に景色は一変。
大自然です。
今までずっと海岸線を走っていた僕にとって、
この山の自然のスケールのデカさには圧倒されました。
山に入ってもずっとなだらかな坂。
積んでいる荷物がいつもの半分以下なこともあり、想定していた以上に順調に進みます。
「意外といけるんじゃないか?」
とまた懲りずに思い始めた頃、
だんだんと喉の渇きが早いことに気付きます。
急勾配ではありませんが、なだらかに延々と坂道なことに加え、
かんかん照りの直射日光で、
知らぬ間に体力が奪われていっていました。
水分補給に気をつけないと!
そしてこの赤い橋を越えたあたりから、道の様子が変わります。
今までの長くなだらかな坂道だったのが、
短く急になっていきます。
足がだんだんと張りはじめます。
荷物置いてきて本当に良かった。
辺りを見回すと、所々にまだ雪が。
どんだけ高地にきているんだ…
こまめに水分を取りながら、ゆっくりと進み、
サイクルメーターを見るとあと5キロ!
ただこの5キロが長い!!!!!
あと5キロなんて思うと、気持ちが切れてしまうんです。
そこからは進んでも進んでも距離が縮まらない感覚に陥り、地獄でした。
最後はヘトヘトのクタクタになりながら、
ようやく到着!
来たぞ!世界遺産!!
高岡市を出発前、地元の方に自転車で五箇山まで行くことを話すと、
「自転車で苦労して行ってまで、見るほどのもんじゃないよ」
なんて言われていたんですが、
いやいや、そんなことなかったです。
これだけの高いところに百年以上も前から集落があるということ、それを今も大切に保存していること、
車やバイクじゃなくて自分の足で来てみてください。
感動が違います。
明日は世界遺産登録されている白川郷も含めた2つの集落をコンプリートしてから高岡に帰ります。
今日も一日おかげさまの気持ちを大切に。
明日も一日とにかく安全第一。
おやすみなさい!