【23日目】糸魚川市(新潟)→上越市(新潟)
無事でした。
みなさんご心配お掛けしてすみません。
それにしても「親不知」噂に違わぬ道路でした。
昨晩、親不知手前の道の駅市振で野宿。
朝4時半起きです。
起きたらガラガラだった駐車場にものすごい数の大型トラックが。
その数に出発前から怯む。
でも怯んだって仕方ない、せっかく早起きしたのでとにかく早く出発しました。
少し走ったところで、見えてきた「親不知」の入り口。
本当に山にへばりついています。
とりあえず、今回は大型トラックの合間をしゃかりきに漕ぐ作戦。
後ろからトラックが来たら止まって、できるだけ外側に避けて通り過ぎるのを待ちます。
やはり聞いていた通り過酷な道路。
狭い、暗い、低いです。
この道で朝見たトラックが横を通ると思うとホント恐ろしい。
と、思っていた矢先、後ろからけたたましい轟音鳴り響かせ、大型トラックが接近。
「ぶわぁぁあああああ!!!!」
もうガードレールに引っ付かんとばかりに避ける体勢に。
「グガガガガガガガガガガガガ!!!!!!!」
本当にすぐ真横を通りました。
半トンネル構造になっているので音がかなり響きます。
その恐怖を目の当たりにして、緊張感増し増し。
でも、この作戦しかない。
トラックと並走するのは自殺行為だと再確認。
ギアを重めにして、しゃかりきに漕ぎます!
できるだけ距離を稼がないと!
しかし親不知のやっかいなのは、
アップダウンが激しいことと、
蛇のように左右にカーブが多いことです。
思うように距離が稼げない。
「ぶわぁぁあああああ!!!!」
500mも進んでいない内にまたトラックが。
止まって、回避。
そして、また漕ぐ!!
すれ違う瞬間の恐怖感は、何度やっても拭えないです。
もう必死でした。
あと何キロだとか確認する余裕もなく、ただひたすらこの作業のくり返し。
10キロほど進んだあたりで真っ暗なトンネルが目の前に。
「トンネルはさすがに無理…」
と思っていたら、脇に歩行者・自転車用の回避路が。
ホッとしながらそこを進むと、小さな休憩所がありました。
日本海を眺める絶景のスポット!
ここで緊張感を少しほぐす。
ふと、横を見ると「親不知の歴史」と書かれた掲示板が。
興味がわいたので見てみると、
詳しく知ると「親不知」はなかなかおもしろいんです。
最初に道路が作られたのはなんと明治時代…!
明治時代の重機もない時代に、こんな断崖絶壁に道をつくるなんて、その苦労は想像の域を越えます。
先人たちの、いや人間のたくましさに感心。
そして再出発。
安全第一を念頭に起き、
避ける漕ぐ、避ける漕ぐ、避ける漕ぐ…
1時間半ほどくり返し…
そして、
無事「親不知」を走破。
怖いわ!!!
もう疲れました。
もう二度と自転車で通りたくない。
まだ6時半でしたが、今日一日の体力を使った気持ちでした。
難所の親不知を抜け、安堵しながら上越市に向けて進みます。
すると、「久比岐自転車歩行者道」と書かれた標識が。
このサイクリングロードがスゴかった!
なにがって、長いんです。
ひたすら続いているんです。
その距離33キロ!
なんと、ありがたいことに目的地の上越市まで一直線です。
旧北陸道を自転車道にしただけあって道が広い。
贅沢なサイクリングロード。
親不知とはあまりにも対照的な道に笑いそうになりました。
自転車好きの方、「久比岐自転車歩行者道」オススメです。
その際は親不知を抜けたところから乗ってくださいね。
早起きと久比岐自転車道のおかげで、いつもでは考えられない早さで上越市入り。
もう新潟か。。。
思えば遠くへ来たもんだ。
今日も一日おかげさまの気持ちを大切に。
明日も一日とにかく安全第一。
おやすみなさい!