【31日目】村上市(新潟)→鶴岡市(山形)
野宿の朝は早いです。
道の駅の営業が始まる前にはテントを片付けてしまわないといけないので。
テントを片付け終わると、昨日晩酌をしたおじさんが。
おじさんは車で泊まっていたんです。
「昨日はごちそうさまでした」と挨拶すると、
「持ってけ」と、パンとコーヒーをいただきました。
何から何まで本当にありがとうございます。
名刺の交換をして、おじさんとお別れ。
また新潟に来たときは連絡しよう。
山形県に向けて出発です。
昨日は笹川流れに入ったところで泊まったので、
「この先はどんな景色なんだろう?」と期待しながら走ります。
奇抜な形に浸食された岩場が織りなす風景は、
日本海特有の荒波と強風によって何年もかけてつくられた自然の芸術です。
ここでしか見れない特異な風景が10キロほど続きます。
そして山形入り。
笹川流れの区間が終わったあたりで、道の駅が。
ひとまず休憩とここで一休みしていると、
レザーのジャケットを着たお兄さんたち(しりとりに参加いただいてます)に声を掛けていただきました。
見た目がバリバリのバイカーさんたち。
めっちゃ、しぶいっす。
お兄さんたちも全国をバイクで走っているということだったので、バイクを見せていただくと
荷物量がハンパじゃない!
こんなに積んでるバイクを初めて見ました。
お兄さんたちにしばらく旅のことをいろいろと聞かせていただいてたんですが、
みなさん笑っていて、ふざけていて、スゴく楽しそうで、
そんな姿を見てかっこいいと思いました。
僕もいつまでも好奇心旺盛な大人であり続けたいです。
道の駅を出て、引き続き走っていると、
これまた画になる岩場を発見。
写真を撮っていると、
カメラを持ったおじさんに声を掛けていただきました。
何を撮影されているのかを尋ねると、
ハヤブサを撮るためにここに来たそうなんです。
かれこれ1時間待っているそうなんですが、
僕は生のハヤブサを見たことがないので、おじさんといっしょに待機することに。
おじさんとひたすら岩場を眺めながら待ちます。
…
…
…
「ほら、来たよ!!」
おじさんに言われ、指さす方を見ると羽をまっすぐ伸ばしたハヤブサが!!
めちゃくちゃかっこいい!!
ハヤブサは独特の飛び方をします。
例えるならば、ハングライダーみたいな。
一瞬で岩の向こう側へと飛んで行ってしまいました。
でも、おじさんはしっかりとカメラに収めていました。さすがです。
今日は合わさってます。
合わさる日はとことん合わさる。
予感していた通り、予約していた宿も大当たりだったんです。
今日の宿は「つるおかユースホステル」さん。
山の中に突如現れるコンクリートの建物。
外観は「本当にここ?」って感じでしたが、中がいい感じなんです。
なんだか美術館にいるみたいです。
最後には夕日も観れて、
完全に合わさった日でした。
今日も一日おかげさまの気持ちを大切に。
明日も一日とにかく安全第一。
おやすみなさい!