【123日目】気仙沼市(宮城)→一関市(岩手)《世界遺産:平泉》
5日間の沈没を経て、ようやく再出発です。
この5日間全く雨は降らず、しかもいかついほどに暑かった。
東北の夏は初めてなもんですから、こういうものなのかなと思って地元の方に聞くと
「今年は特に暑い」と返されました。
そして今日ももちろん暑い。
久しぶりの走行な上、殺人的な日差し。
しかも今日は世界遺産「平泉」に向かうため、
海岸線から奥羽山脈を抜け内陸に入ります。
不 安 し か な い 。
走り出して早々に例のごとく顔面渓流状態。
自分でも飲み過ぎやろって思うほど小刻みに水分を採りました。
そして、いよいよ山に差し掛かります。
この時点で気温36℃!
おい!まだ午前中やぞ!!
激しい坂道を覚悟しながら進みます。
ガシガシガシガシ…
ガシガシガシ…
アレ?
思っていたより平坦なんです。
意外と楽ちゃう?と感じ出します。
いつもならこうやって油断した途端にキツい道のりになるんですが、
今日は違いました!
思っていたほどの勾配はなく、むしろ後半はひたすら川に沿って進む平坦な道。
どうやら奥羽山脈の間を縫う道のりだったようです。
三陸海岸で相当鍛えられたのも手伝ったのかもしれません。
昼過ぎに平泉に到着。
平泉駅前の様子。
この雰囲気、どこか京都の京阪宇治駅を思い出します。
平泉の世界遺産を構成する資産は自転車で1時間もあれば巡れるということで、
ルートを観光案内所で聞いて出発。
まずは、平泉駅から毛越寺(もうつうじ)へ。
毛越寺は戦国時代に兵火に遭い、現在は土壇と礎石を残すのみとなっています。
この本堂は平成元年に再建されたもの。
毛越寺境内にある浄土式庭園を散策。
焼失する以前の毛越寺はこの浄土式庭園に建てられていたそうです。
これが焼失前の姿です。(ネットから引用)
ものスゴく立派なお寺さんやったんすね!
この姿を見たかった!
その後、観自在王院跡を見て(こちらも焼失してしまっている)、
中尊寺へ。
有名な金色堂を楽しみにしながら、境内を進みます。
途中、弁慶堂を発見。
東北と北海道の各地に弁慶と義経由来の寺や神社があります。
自転車で走りながら「また義経!」「また弁慶!」と何度も思いました。
奥州藤原氏の文化の中で相当人気のある二人なんだと感じます。
というか、中尊寺は広い!
なかなか金色堂に辿り着きません。
結構登ったよ。。。
そして、やっと金色堂、ではなくまずは本堂へ。
お寺をゆっくり歩いていると自然と心落ちつきます。
そして、僕的メインイベント金色堂へ!
ごめんなさい!
中は撮影禁止でした。。。
いやー、その名に恥じぬ金色っぷりでした。
奥州藤原氏がいかに栄華を極めていたかを象徴するものでした。
中尊寺も見終わり、平泉をしっかり堪能。
一通り見て思ったのが、平泉にあるお寺はほとんどが焼失後再建されたものばかりだということ。
当時の姿を残しているものの方が少ないのが印象的でした。
源頼朝により滅ぼされ、平泉を象徴するものは徹底的に焼かれたそうです。
清衡、基衡、秀衡の三代に渡って東北一帯に渡って勢力を張り、
京藤原氏でもコントロールできなかったとされる豪族も、
その栄華は永遠ではなかったことがわかります。
平泉は「盛者必衰」の理をあらわしていました。
今日も一日おかげさまの気持ちを大切に。
明日も一日とにかく安全第一。
おやすみなさい!
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