【136日目】小笠原村(東京)《世界遺産:小笠原諸島》
丸1日の航海を経て、午前11時に父島の二見港に到着。
二見港にはたくさんのお出迎えの方が待っていました。
小笠原諸島への上陸で、この旅8つ目(群のものはまだ完了していないもある)の日本の世界遺産への到達です。
世界遺産には「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」の三種類があり、
小笠原諸島は白神山地、知床半島、屋久島と日本で4つ登録されている「自然遺産」の中のひとつです。
小笠原諸島とは30余の島々のことを指し、
北から聟島列島、父島列島、母島列島と分けられています。
今回はまず父島へと上陸しています。
そして、その後に母島へも行き、東京へと帰るルートを予定しています。
二見港へ到着後、すぐに宿を取ってチェックインです。
実は小笠原諸島は安全と自然保護のため全域野宿禁止なんです。
二見港に降り立った瞬間、
警察官に「お兄さん宿取ってますか?」と聞かれました。
自転車を見れば、どう見ても野宿する気マンマンに見えますからね。
今回は「小笠原ユースホステル」さんにお世話になることに決定。
チェックインしてユースの説明を受けていると、
オーナーさんから「23日の船は台風の影響で恐らく出航しない」とアナウンスを受けました。
おがさはら丸は一週間に2便しか運行していません。
ですので、1便逃すと一週間以上の滞在が確定します。
23日の便で帰れないので、どれだけ急いでも29日の便での東京戻りが濃厚となりました。
今はこんなにも晴れているんですけどね。。。
ユースの説明を受け終わり、荷物を整理していると
「お見送りに行こう!」
とみんなでおがさわら丸のお見送りに行くことに。
僕が乗ってきた船が、今度は父島にいた人たちを乗せて東京に戻るんです。
さっきユースで説明を受けていた時に、リビングにいたたくさんの人たちはみなさんは今日帰ってしまう人たちだったようです。
二見港はさっき到着したときよりも、さらに多くの人であふれ返っていました。
「また来いよー!!」
「いってらっしゃーい!!」
「待ってるよー!!」
父島の島民の方がほとんどお見送りに来ているんじゃないかと思うほどの人数でした。
いろんな宿やツアー会社のスタッフさんが集まっています。
出発される方々は本当に名残惜しそうです。
この島特有の儀式に、まだ来たばかりの僕ですらも心が熱くなっていました。
船の汽笛が鳴り、おがさわら丸の出航です。
すると、
「船で追いかけるよ!」とユースのスタッフさん。
え?どういうことですか?
なんと、小型の船でおがさわら丸をギリギリまでお見送りするんだとか。
す、すごい、ホスピタリティだ。。。
お見送りをしているのは僕たちが乗っている船だけじゃありません。
おがさわら丸をいくつも小型の船が追いかけています。
順番におがさわら丸に寄せていき、
僕たちも最後のお見送りをしました。
そして、おがさわら丸は東京へと長い航海に向かいました。
何度か船で陸を渡った経験ありますが、
ここまで熱いお見送りは経験したことがありません。
本当に最後の最後の最後まで。
こんなお見送りされたら「また来たい」と思うに決まっています。
やっぱ、島っていいなー。
今日はゆっくり過ごす予定です。
お見送りを終えた後、島の子供たちと海で遊ぶ。
さすが、自然遺産。
海はとんでもなくキレイ。
港からすぐの海がこんなにキレイなんです。
これから始まる父島巡りに心踊ります。
夕食はユースホステルで。
今まで10件ほどユースに泊まらせていただきましたが、ご飯はどこもおいしい。
いや、味はもちろん。
みんなで食べるからうまい!
今日も一日おかげさまの気持ちを大切に。
明日も一日とにかく安全第一。
おやすみなさい!
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