【137日目〜139日目】小笠原村(東京)《世界遺産:小笠原諸島》
父島2日目。
台風情報を確認すると、
予報していた通り、台風16号は順調に小笠原に向かって接近してきていました。
21日の朝の段階ではまだ空は晴れていました。
しかし、徐々に風が強くなってきていて、
海もまだ濁ってはいないものの、波が立ち出し、普段のおだやかな父島の海から姿を変えつつありました。
台風直撃に備え、船をくくりつける作業などをしないといけないので、
島のイルカやクジラを見るツアーは全て中止。
島の方々の慌ただしい雰囲気を肌で感じると、観光で来た無知な僕が海に入ろうなんてとても思えません。
ここから台風が過ぎ去るまでの間は大人しく待機するほかありません。
晴走雨働。
こういうときは、仕事!仕事!
そうこうしていると、夕方にはいよいよくもり始めます。
それ以降はもう外に出るのも危なくなるほどの暴風へと変わっていきました。
久々にこんな大きな台風を体験しました。
宿の中にいても、その風の音で勢いが凄まじいことを感じます。
21日〜23日の台風が直撃中は、ほとんどを宿の中で過ごしました。
仕事をして、
マンガを読んで、
寝て、
仕事をして、
寝て、
ご飯を食べて、
映画を見て、
寝て、
気が向いた方に、思うがままに過ごす。
僕の中で、小笠原ユースホステルさんは今まで泊まってきた宿の中でも居心地の良さはトップクラスでした。
明るいスタッフさんとおいしい料理と時間がゆっくり流れる空間。
まるでここが生まれ育った実家かと感じるほどリラックスさせていただきました。
もう帰る前から
「また来たい」と思うんだろうなとさえ思います。
小笠原の方たちは台風に慣れています。
台風中の過ごし方もスタッフさんがいろいろアイディアを出してくださり、十分に楽しむことができました。
父島にある自衛隊基地内の体育館を借りて、遊ばせていただいたりなんかもしました。
これはこれでとても貴重な経験です。
「せっかく来たのに残念ですね」
父島に観光に来ている方から何度かそう声を掛けていただきました。
もし、小笠原諸島だけを目指し、
仕事の休暇を取り、遠路はるばる父島に来ていたら、
台風直撃はとても残念だったかもしれません。
でも、僕は毎日が旅なので、そこに一喜一憂するのがいつしかめんどくさくなってます。
欲を言えば、これから行く神奈川も静岡も愛知も三重も全部晴れて欲しいですから。
そこと小笠原諸島との間に差はありません。
それより、台風も含めての父島の日常が見ることができたのが貴重なんです。
台風が父島をおおよそ通り過ぎた23日の夕方。
風は相変わらず強いですが、雨は止み、空は晴れました。
せっかく外に出られる天候になったので父島の夕日スポットに向かうことに。
少し霞がかってはいましたが、海原に沈む夕日は時間を忘れて眺めていられます。
離島は体感時間が本当にゆっくり感じます。
すぐに気が緩まり、明日の予定など大体でいいやと思います。
このあたりからブログの更新を怠り始めます。
とてもじゃないけど、パソコンを開くことなど億劫すぎてできませんでした。
「ストレスって、なんですか?」
「ラッシュって、なんですか?」
父島で見つけた観光ポスターのキャッチコピーです。
今日も一日おかげさまの気持ちを大切に。
明日も一日とにかく安全第一。
おやすみなさい!
《↑クリックいただけると幸いです↑》